As I Am / Alicia Keys

cafela2007-11-17

あいかわらずの知的美人で本当にタイプです、アリシアたん・・・みたいな感じの痛い内容にしようかとも思ったけど、一応マジメに書いてみよう。アリシア・キーズのニューアルバム『As I Am』。これが期待通りの内容ではないものの、凄く良いアルバムで、僕も現在ヘヴィローテーション中だ。アルバム全体の統一感が素晴らしいし、前作ほどのキラーチューンには恵まれていないものの、「No One」に続いてこれからチャートを賑わしそうな曲もいくつかある。個人的には、この先必ずやリード・シングルとしてヒットするであろう「Superwoman」と、今作の中では比較的キャッチーな「Teenage Love Affair」って曲が気に入った。


ただ、やはり気になるのはサウンド面の変化。何ヶ月か前にリンダ・ペリーが参加という情報を聞いた時から予想していた通り、かなりR&B色が薄くなってる。あ、ここで言うR&Bってのはいわゆる昔のリズム&ブルースじゃなく、90年以降のR&Bという意味。歌がソウルフルでビートの感触が90年代以降のものだから、とりあえずR&Bの範疇には収まっているけど、曲の作りもサウンドもかなり白人音楽寄り。これはもうR&Bではなくピアノ系シンガーソングライターのアルバムとして聞いた方がしっくりくる。だから、R&Bファンの間で賛否両論なのはよくわかるな。特にジョン・メイヤーが参加した「Lesson Learned」なんかは、ジョンの声が出てきた途端に違和感を感じるR&Bファンがたくさんいそうだ。


そして、この先予想できるのは、ロック系メディアで繰り広げられるであろう、ここぞとばかりの大絶賛かな。黒人音楽と白人音楽がいい感じに接近していった60〜70年代のサウンドを思い起こさせるから、オッサン世代のロック好きに歓迎されるのは間違いないし、ロッキンオンのようなトンがった(笑)メディアにも食いつかれる可能性はある。そう、まるでエミネムアウトキャストがロック・ジャーナリストにも受けたような感じ。で、そうなると、あまりR&Bアーティストっぽくない彼女のルックスとファッションが大きな威力を発揮するに違いない。