MINT CONDITION@COTTON CLUB

cafela2006-06-25

久々の生MINT CONDITION。もう何年前になるんだろうか。『Life's Aquarium』というアルバムが出た直後、今はなき赤坂ブリッツでSOUNDS OF BLACKNESSとのジョイント・ライブを観て以来だ。R&Bの中でも特に好きなグループの1つということで、気合い入りまくり状態での参戦。箱は最近行く機会が増えた丸の内のコットンクラブで、最終日の2ndステージということもあってか客はかなり入っている。先日のエイドリアナ・エヴァンスに引き続き、今回も立ち見席(とは言え椅子はある)だった。


ライブが始まってすぐに気付いたのは、メンバーが1人少ないってこと。トニ・ブラクストンと結婚したキーボーディストの1人、ケリ・ルイスは前回のライブ時点ですでに脱退していなかったけど、今回はギタリストのオデールがいなかった。公式サイトなどを見ても脱退したという記述はないから、なんらかの事情があったんだと思うんだけど、R&Bグループとしてはギターパートも重要なミント・コンディションだけに悲しかったな。ちなみに、「SO FINE」とか、ディストーション・ギターのパートはキーボードで代用していた。


前回観た時は当時の最新作が中心の選曲だったけど、今回もセット・リストは最新作の『LIVIN' THE LUXURY BROWN』からの曲が多め。「BREAKIN' MY HEART(PRETTY BROWN EYES)」とか「U SEND ME SWINGIN'」なんかはもちろんやってくれたけど、「WHAT KIND OF A MAN WOULD I BE」(他の日はやったらしいやん!)とか「LET ME BE THE ONE」、「FUNKY WEEKEDN」とかも聞きたかったよ。でも、まったく予想していなかった「SOMEONE TO LOVE」には涙腺がウルウルした。1コーラスしかやらなかったけどね。


熱心なファンが多かったこともあって、アンコールでは観客の多くが立ち上がるほどかなり盛り上がった。中心となっているのはもちろんヴォーカルのストークリーだけど、楽器の演奏も十分にフィーチャーされていたのは彼ららしい。あまり良い内容ではなかったけど、お馴染みストークリーのドラム・ソロもあったしね(彼はリード・ヴォーカルながらアッシャーのアルバムでも叩いてるほど上手いドラマーでもある。ライブでは別のドラマーを立てて、基本的にはヴォーカルに専念しているんだけど、よっぽどドラムが好きなのかライブでは必ず彼のドラム・ソロがあるみたいだ。前回のライブではそのドラムソロのためだけにステージにドラム・セットが2台あった。今回はステージが狭いから1台だったけど)。


しかし、それにしても多彩な音を作り出すバンドだ。基本にあるのはもちろんソウル〜ファンクだけど、ロック(っぽいだけではなく、ロックそのもの)もあるし、ジャズっぽいサックス・ソロも出てくる。ヒットした曲はバラードが多いけど、バラードもしっとり聞かせるというよりはとことん盛り上げる。ストークリーの歌もエンターテイナーぶりも素晴らしいし、とにかく観ているだけで楽しいライブだった。ただ、良くも悪くもバンドっぽいラフなステージングが目立つライブだったのも事実。ラストが尻切れトンボなジャム・セッションで終わったりして、ちょっと締まらないところも多かったし。だから、次回は小綺麗な箱じゃなく、もっと普通のライブハウスで観てみたい。その方が彼らの持ち味が生きると思う。