In The Mid-Nite Hour / Warren G

cafela2005-11-27

今更って感じもあるけど、良いんですよ。このアルバム。


去年出た213のアルバムもなかなか好きだったけど、
多くのファンが言ってたように、
彼自身のプロダクションがほとんどなかったのは残念だった。
でも、今回のソロアルバムは気合い入ってるね。
表ジャケこそスーツ姿で渋くキメてるけど、
CD(レコード)を裏返すと、そこにはMPCを抱えたウォーレン様が写ってるんだから。


正直なところ、DJ QUIKのアルバムを聴き込んだ後では、
ウォーレンGの作るビートはかなり軽く感じられる。
でも、音選びのセンスは最高だから安っぽいとは思わないし、
逆に低音がビシバシ響いてこないおかげで、
タイトル通り、深夜にボリュームを絞って楽しめる希有なヒップホップ・アルバムになった。


気付かないうちにもう何十回もリピートしていたんだけど、
飛ばそうと思う曲はまったくない。
コード感をハッキリ出している曲はほとんどないのに、
全体的な聴き心地はソウルフルかつメロウ。そして非常にまろやか。
ビートとラップだけの曲もあるけど、それさえもソウルフルに感じられる。
これは極上の味わいですな。


さすがにあの大傑作『I Want It All』とコレなら、たぶん『I Want It All』を選ぶけど、
前回の『The Return of the Regulator』よりは断然好きだ。
やればできるやん!って感じかな。