TRAUMA / DJ QUIK

cafela2005-09-21

いやあ、今回も最高!


NATE DOGG、THE GAME、CHINGYWYCLEF JEAN、T.I.、
LUDACRISJODECI(再結成!)といつになく豪華なゲスト陣を見て、
「こりゃバラエティに富んだ内容かな?」と思っていたら、
全編ミディアム・テンポのファンク・トラックのみで構成された
最強のファンク・アルバムだった。


特に同じようなグルーヴの連続で畳みかける7曲目までの流れは中毒性たっぷり。
スマートかつ粘っこいビートの連続に何度も繰り返して聴いてしまう。
1曲だけ聴いた時にはあまりピンと来なかった先行シングルの「Fandango」も
この流れで聴くとメチャメチャ格好いい。
豪華なゲストも完全にクイックの世界にハマっていて、
出しゃばらずに良い感じのアクセントになってる。


それにしても、この人の作るサウンドは相変わらずクオリティが高い。
もうメジャーから出そうがインディだろうが全然関係ないよね。
このアルバムと一緒にNB RIDAZのベスト盤を買ってきたんだけど、
あまりの音(とラップ)の落差にNB RIDAZの方はあまり回っていない。
これだけの高品質なアルバムを聴いちゃうと、
もうメロウなだけのヒップホップは聴けなくなるかも、と思ってしまう。
(まあ、実際にはまだまだ聴けちゃうわけだけど)。


個人的なベスト・トラックは、
"これぞDJ QUIK!"というビートのメロウ・チューン「Pacific Coast Remix」
(「Pitch In A Party」とか、TONY TONI TONEの「Let's Get Down」みたいなグルーヴ。
 フィーチャリングはリュダクリス)。
あと、ネイト・ドッグをフィーチャーした5曲目の「Black Mercedes」も好み。


ちなみに、2曲目(実質1曲目)が「Intro For Roger」というタイトルだったので、
「こりゃ、トーク・ボックス使いまくりか?」と期待してたら、
実際には少し短めのファンク・トラック。
JODECIが参加した12曲目「Quikstrumental(Quik's Groove 7)」はインストかと思ったら、
これは普通にラップと歌の掛け合いだった(もちろん心躍る出来映え!)。


前作に入ってたような極上のスロウ・ジャムがないのは残念だけど、
今年聴いたヒップホップ・アルバムの中でも1,2を争うお気に入り。
やっぱりこの人は期待を裏切らない!


あとは、WARREN Gの新譜が楽しみだ。