プレミアムの意味

行ってきました。
BABYFACEの『プレミアム・ライブ』＠DUO MUSIC EXCHANGE in 渋谷

またスシ詰め状態で背伸びしながら観るのかな、と思っていたら、
かなり招待人数を絞り込んでいたようで、
この箱で初めてフロアの柱を気にせずに観ることができた。
ステージから５メートルぐらいの席、しかも一応はワイン付き。
こりゃ確かにプレミアムだわ。

しかも、セットリストを見ると、曲数が多くてビックリ。
まあ、実際には大半の曲が短縮バージョンだったんだけど、
まさかこんなにたくさんの曲を聴けるとは思っていなかった。

バンドはパーカッション、ベース、キーボード、
アコースティック・ギター＆サックスの４人編成で、
ベイビーフェイスも時々アコギを抱えて歌う。
これまで何度もライブを観ているクセに、
左利きの彼が右利き用のギターを逆に抱えて弾いていることに初めて気がついた。

新作『Grown & Sexy』からは、
タイトル曲と1stシングルの「Sorry For The Stupid Things」の2曲のみ。
後はかつての名曲と他人に提供した曲を歌ういつもの構成。

で、セットリストに「Ready Or Not」があったので、
「ひょっとするとお兄ちゃん（ケヴォン）が出てくるかも知れませんねえ」
なんて話していたら、思った通りに彼が登場。
（去年、ZEPP TOKYOで観たライブでも彼が出てきたしね）
続いて披露された「I'll Make Love To You」と「End Of The Road」では、
２人の掛け合いで盛り上げる。

１人は歌唱力に恵まれ、１人はソングライトとプロデュース能力に恵まれ、
この２人には、"天は二物を与えず"という表現がピッタリと当てはまる。
この際、「エドモンズ・ブラザーズ」でも結成してアルバムを作ればいいのに、
なんて思ってしまった。

そして、ベビちゃんのライブでいつも彼の代表曲かのように披露される
「Change The World」では、なんとあのケミストリーが登場。
これはまったく知らなかったから、アナウンスされた時には驚いた。
そう言えば、何年か前にベイビーフェイスと平井堅が共演したスペシャル・ライブも観たけど、
あの時は事前に知らされていたからなあ。

まあ、今回は、正しくベイビーフェイスの客層だったためか、
ケミストリーが出てきたところで黄色い声が飛ぶこともなく、
正直あまり盛り上がらなかったんだけど・・・。
ケミの２人も客の微妙な反応にやりにくそうだったしね。

え、ケミストリーの歌ですか？
ええと、最近は曲に恵まれてないなあ、という印象だけど、彼らの声と歌は凄くいいと思う。
一度、フル・ライブを観た時も１曲を除いて凄く感心した覚えがある。
で、その１曲というのがJOE「All The Thing」のカバーだったんだけど、
今回歌った「Change The World」も同じような感想。
完結に言うと、英語の曲はちょっと辛いかな〜といった感じ。
それにPAの都合がどうかわかんないけど、今回はケミの歌がほとんど聞こえず、
歌い手としては大したことのないベビちゃんの方が声量で勝る印象だった。

そして、ベイビーフェイスと言えば、何度ライブを観ても「３枚目」という印象が拭えない。
例えば、ジョーとかエリック・ベネイ辺りと比べるともう圧倒的。
歌が頼りないというのもあるし、どんなにカッコつけてもどこか抜けてる。
必死で声を張り上げてもなんか微笑ましいと思っちゃうし、
白いスーツを来て登場してもなぜか笑えたりする。
今回は、ヘソが見えそうなぐらい胸を大きくはだけていたんだけど、
どうにもビシッと締まらないんだよなあ。

でも、そこが彼の良いところ。
今回のラストも、お決まりの「When Can I See You」だったんだけど、
やっぱり彼が歌うこの曲には説得力がある。
毎回この曲で感動するのは、彼の誠実なキャラクターがあるから、そんな気がした。

で、ライブを終えて会場を出た後に、
まさに今、DUOの上にあるO-EASTでCOMMONがライブをやっていたことを知った。
いや、ベイビーフェイスも凄く良かったけど、けど、
コモンのライブは観たことないから、ぜひ観たかったなあ。。。ちょっとショックだ。
（観た人によると、コモンは大変にカッコ良かったとのこと。悔しいわ）