ジェイソン・ムラーズのオタク祭り

cafela2005-09-09

♪ラーランララーラ〜、
と、今でも「Wordplay」のコーラスが頭の中を回ってる。


というわけで行ってきました、
JASON MRAZスペシャル・アコースティック・ライブ。


最近、なぜか「サーファー系」に括られることがあるのは納得いかないけど、
(まあ、トリスタン・プリティマンと交流がある、
 つうか付き合ったりするのが理由なんだろうけど)
名曲「The Remedy」にハマって以来、
ムラーズさんの音楽はずっと愛聴してきたから、凄く楽しみにしていた。
前回の来日公演は観ることができなかったし・・・。


会場は渋谷のDUO MUSIC EXCHANGE
この手のスペシャル・ライブで何度も足を運んでいるけど、
相変わらず観にくい会場だわ。
フロアにドンとそびえ立つ3本の柱が非常にジャマで毎回イライラさせられる。
これ、どうにかならないのかなあ。


でも、そんな悪条件さえ無視すれば最高に楽しいライブだった。
始まる前に、「70分ぐらいやるらしいですよ」とは聞いていたんだけど、
本当に70分もプレイしたからビックリ。
スペシャル・ライブ!と言いつつ、カラオケで数曲だけなんてアーティストもいるから、
フルライブ並みのお持てなしは非常に嬉しい。


しかも、本人のアコギ+スティーヴィー・ワンダーっぽいパーカッショニスト
(コーラスもメチャウマ!キャラもいい!)
というほぼ最小限の編成にもかかわらず、満足度はかなりのもの。


特に印象に残ったのは、ヴォーカリストとしての実力。
ラップっぽいあの歌い回しも上手いし、なにより圧倒的な声量に驚いた。
さらには、口トランペット(上手い!)をやったり、女性オペラ歌手のような声色で歌ったり、
表現のヴァリエーションも実に多彩。
噂には聞いていたけど、こんなに歌の上手い人だとは思わなかった。


この辺り、ギターはメチャ上手いけど、
ライブだと声量が物足りないジョン・メイヤーを凌ぐかも?と思わせる。
ライブの場合、やっぱり声が出て芸達者な人の方が盛り上がるんだよね。


そして盛り上がったと言えば、「ワタシハオタクデース!」と日本で叫んだのには大ウケ。
さらに「来年1月、"ジェイソン ノ オタクマツリ"のためにまた来るよ」なんて発言も・・・。
あと、オアシスの「Wonderwall」を1フレーズだけ歌って、
そこから「The Remedy」へ繋げたのには意表をつかれた。


で、ただ1点、ちょっと気になったのは、
アルバムを2枚しか出していないにも関わらず、似たようなメロディの曲が多いこと。
まあ、「Wordplay」が「The Remedy」に似ているのはワザとだけど、
それ以外でもちょこちょこ似たような節回しが出てくる。
本当にいい曲を書く人だし、新作ではサウンドのバリエーションもかなり広がった。
だから、もう少しメロディのバリエーションが多いと、さらにいいアーティストになる気がする。