The Story Goes / CRAIG DAVID

cafela2005-08-31

前作『Slicker Than Your Average』のプロモーションで来日した時、
本人に会えるチャンスがあったんだけど、
その時の印象は、「メッチャええヤツ!」。


アナログLPにサインしてもらったんだけど、
ハード・スケジュールでかなり疲れていたのに
丁寧に書いてくれて感激したのを覚えている。


と、そんな自慢話はさておき、今回のアルバムも実に素晴らしい。
本人が「R&BというよりR&Bポップ」と語る通り、
アメリカ的なR&Bを目指すのではなく、
いかにもUK的なポップR&Bになっているのがイイ。


どうやら、アメリカでの高評価がUKっぽい音への自信に繋がったようで、
UKガラージっぽい音はまったくないものの、
盟友のマーク・ヒル(元アートフル・ドジャー)とのコラボがほとんどを占める。
唯一アメリカから参加しているのは、
美メロのバラードを作らせたら今NO.1の売れっ子チーム、アンダードッグス。
このプロデューサー選択もバッチリでしょ。


HIP HOPっぽい9曲目の「Just Chillin'」が明らかに浮いている以外は、
アップもミディアムもバラードもとことんスムーズなクレイグ節全開。
流れるような歌い回しもすっかり板についていて、
何も考えることなく最高に気持ち良く聴ける。
特に前半7曲目ぐらいまでの流れは完璧だけど、
なかでも5曲目「Johnny」の切なさには参りました。
1stアルバムの衝撃には及ばないものの、個人的には前作より好きかも。


今度行われるスペシャル・ライブもなんとか観られそうな気配なので、
もし行けたら報告します。