GINO CUNICO / GINO CUNICO
最近、ネットショップで試聴したり、ガイド本を参考にして、
GEMMで状態の良い(大抵はシールドもの)
AORモノのアナログを購入するのが楽しくてしょうがない。
メジャー物はもう何年も前に一通り押さえたにもかかわらず、
まだまだいいモノはザクザク出てくる。
まあ、そのうち打ち止めになるわ、と思ってたらリストは増える一方。マズイな。
で、毎月10枚くらい買っているから、当たることもあるし外れることもあるんだけど、
(メジャーものに比べるとさすがに打率は下がり気味)
今月買った中に大当たりがあった。
これはジノ・クニコ(GINO CUNICO)というオッチャンが76年に出したアルバム。
全体的には甘口の70年代ポップス・アルバムといった印象で、
イイんだけど、僕の好みからすると若干甘さが強すぎたり、
演奏がシャープじゃなかったりする。
でも、そんな中に1曲、図らずもハートを打ち抜かれてしまった曲があった。
それはBEE GEES、75年のヒットをカバーした「Fanny(Be Tender With My Love)」。
甘酸っぱいメロディといい、少し緩めな演奏といい、
いい感じに甘くソウルフルなヴォーカルといい、これは堪らない。
柄にもなくトキめいて、この曲にばかり針を落としてしまう。
この1曲のためにまだ手に入るっぽい再発CDも買っちゃう勢いだ。
慌ててビージーズのベスト盤音源を発掘して、オリジナルも聴き直してみたけど、
ソウルっぽさが強くなってるジノ・クニコ・バージョンの方が好みかな。
でも、ちょっとフォーキーなオリジナルにも捨てがたい味わいがある。
というわけで、『SATURDAY NIGHT FEVER』以前の
ちょっとブルーアイド・ソウル化しつつあったビージーズにも俄然興味が出てきた。
いつもこうやって足下がぬかるんでいくわけですね。