GINO CUNICO / GINO CUNICO

cafela2005-08-26

最近、ネットショップで試聴したり、ガイド本を参考にして、
GEMMで状態の良い(大抵はシールドもの)
AORモノのアナログを購入するのが楽しくてしょうがない。
メジャー物はもう何年も前に一通り押さえたにもかかわらず、
まだまだいいモノはザクザク出てくる。
まあ、そのうち打ち止めになるわ、と思ってたらリストは増える一方。マズイな。


で、毎月10枚くらい買っているから、当たることもあるし外れることもあるんだけど、
(メジャーものに比べるとさすがに打率は下がり気味)
今月買った中に大当たりがあった。

これはジノ・クニコ(GINO CUNICO)というオッチャンが76年に出したアルバム。
全体的には甘口の70年代ポップス・アルバムといった印象で、
イイんだけど、僕の好みからすると若干甘さが強すぎたり、
演奏がシャープじゃなかったりする。
でも、そんな中に1曲、図らずもハートを打ち抜かれてしまった曲があった。
それはBEE GEES、75年のヒットをカバーした「Fanny(Be Tender With My Love)」。


甘酸っぱいメロディといい、少し緩めな演奏といい、
いい感じに甘くソウルフルなヴォーカルといい、これは堪らない。
柄にもなくトキめいて、この曲にばかり針を落としてしまう。
この1曲のためにまだ手に入るっぽい再発CDも買っちゃう勢いだ。


慌ててビージーズのベスト盤音源を発掘して、オリジナルも聴き直してみたけど、
ソウルっぽさが強くなってるジノ・クニコ・バージョンの方が好みかな。
でも、ちょっとフォーキーなオリジナルにも捨てがたい味わいがある。


というわけで、『SATURDAY NIGHT FEVER』以前の
ちょっとブルーアイド・ソウル化しつつあったビージーズにも俄然興味が出てきた。
いつもこうやって足下がぬかるんでいくわけですね。