すべてはポップスだから

cafela2005-07-31

エアコンのリモコンが壊れちゃって大変です。
温度調節ができなくなってるので、
スイッチを入れればあっと間に極寒になり、
消せば汗だくという悪循環。
おかげで一度の睡眠時間が短くなって毎日のように昼寝してます。
仕事が少ないからこそできることですが。


そんな悪条件の中、せめて音楽だけでも涼しく・・・
ということで、最近よく聴いているのが、
Cool Cool Filinというキューバのグループ。
キューバ音楽と言えば、ブエナヴィスタ・ソシアル・クラブとか、
サルサってイメージの人が多いと思うけど、個人的にはあまりハマったことはない。
普通に聴くのは、YUSA(ジューサ)という女性シンガーソングライター、
もしくはこのCool Cool Filinぐらい。


世の中には、いわゆるワールド・ミュージックに
欧米のポップスにはない初期衝動とか、土臭さを求めている人が多いみたいだけど、
個人的には、そういう要素が強く出ている音楽は苦手。
結局、あらゆる音楽をポップスとしてしか楽しめない体質みたいだ。


で、Filin(フィーリン)というのは、
「1940年代のキューバでジャズとの融合によってできたヴォーカル・ミュージック」とのこと。
いわばキューバ版のボサノヴァらしいけど、
2003年に登場したこのCool Cool Filinも、
確かにキューバ音楽というよりもブラジル音楽に近い印象がある。
スペイン語にありがちな巻き舌も少ないので、
予備知識なく聴いたら、絶対にブラジル物だと思う人が多いんじゃないだろうか。


泥臭さをまったく感じさせない洗練されたサウンドで、
透明感のあるギターや、呟かず歌い上げもしないヴォーカル、
そして何よりも涼しげなエレピの音色が堪らない。
しかも、どの曲も気持ちいいだけじゃなく、メロディの良さも兼ね備えている。
このアルバム、本当にいいな。


ちなみに、Cool Cool Filinの中心人物は、
YUSAの作品にも携わっていたロベルト・カルカセースなる若手ミュージシャンらしい。
そう言えば、YUSAのアルバムもかなりブラジル色の強い内容だったっけ。
この辺りのミュージシャンからは、今後も気持ちいい音楽が出てきそうだ。