気持ち良ければそれでいい

cafela2005-07-13

今、R,KELLYの新作以上の
ヘヴィ・ローテーションになっているのが、
A LIGHER SHADE OF BROWNの片割れ、ODMの新作『Closer』。
コレは本当にいいアルバムですよ。


「なんか聴いたことのある曲が多いなあ」と思ったら、
前作「SHUT YO!」とかなり曲が被っている。
でも、アルバムとしてのまとまりは相当良くなっているから、
個人的な回転率は相当上がった。
イキナリFINGAZZのトーク・ボックスから始まって、
アルバムを通じてメロウ・チューンが多め。
アップもかなりキャッチーな曲満載で、
この夏を通じて聴き倒す勢いだ。


あまり良いHIP HOPリスナーではないこともあって、
基本的にメロウ系のチカーノ・ラップは好きだ。
とりあえず気持ち良ければ、ジャケットが酷かろうがなんだろうが関係ない。
渋谷辺りでチカーノ・ファッションのヤンキーを見かけると、
笑いをこらえつつ「なんで俺はこんなモン聴いてるんだろう・・・」と思うけど、
出来る限り気にしないようにしている。


が、問題は当たりはずれが多いことだ。
チカーノものって、メジャーから出ているHIP HOPに比べると、
1ランクか2ランク、ヘタするとそれ以上に
トラックの出来、録音、ラップのどれか、もしくは3つともショボイ。
やっぱ制作費のあるなしって大きい要素なんだなあ、と思う。


例えば、JUNEBUG SLIMというラッパーのアルバムなんて、
トラックは確かにメロウだけど、
ラップがあまりにもヘボすぎてほとんど聴けなかった。
話題になったMR.SANCHO、Mr.CAPONE-E、LIL ROB・・・
どのアルバムも曲の作り方が上手いからかなり楽しめるけど、
主役のラップだけ抜き出すとあまり好みじゃない。


でも、このODMのアルバムは、トラックの安さもあまり気にならないし、
ラップも一本調子ながら安定している。
きっと録音とミックスがいいんだろう。
さすが、かつてはデカいヒットを飛ばしていただけあるわ。