長文です。東京JAZZ報告その2(9/19日曜日 夜の部)

TOTOのステージが終わってすぐ、夜の部の当日券を買いに走る。
音響の酷さと体の疲れを感じながらも、ここまで来たら観ずには帰れない。
しかし!会場の外にはすでに当日券を買うための長〜い行列ができていた・・・・。


一瞬ひるんだが仕方ない。とりあえず並んで当日券を買うことにする。
当初は立ち見席にするつもりだったんだけど、
昼の部がタダで観れてしまったので、奮発して3千円高い指定席を買った。
自分でチケット買ってライヴ観るのは、随分と久しぶりだ。
妹のバンドのライヴ? 去年のフジロック? とにかくそれぐらいぶり。
そう、前回の日記で文句をたれまくれたのも、
すべては夜の部をちゃんとチケット買って入ったからこそ<ココ大事です。
招待で入ってたらあそこまでキツイことは書けませんて。


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そんな夜の部のトップバッターは、クリヤ・マコト SUPER JAZZ FUNK PROJECT。
この人のライヴは初めてだったけど、なかなか楽しかった。
曲もキャッチーだし、とにかくパフォーマンスに華があって楽しい。
経歴とかはよく知らないけど、いい意味で日本人離れした人だと思った。


途中からは椎名純平が参加して、ローズを弾きながら歌う。
酷い音響のなかでも、ちゃんと声が出ているのがわかった。
正直なところ、CDで聴く彼の歌(というか声)はあまり好きではなかったんだけど、
生で聴くとけっこう良かった。それとも最近歌い方が変わったのかな?


ちなみに、2人のMCはどうやら日本語みたいなんだけど、
何を言っているのかまったく理解できなかった。
まあ、それぐらい会場の音響が酷かったということで。


で、そんなクリヤ・マコト feat. 椎名純平の後半から、睡魔が僕を襲い始める。
せっかくの「Long Train Runnin'」も、薄れつつある意識の中でおぼろげに聴くことになり、
続くセロニアス・モンク・インスティトゥート・オブ・ジャズ・アンサンブル(長っ!)
の難解かつメリハリの少ないサウンドが追い打ちをかける。


前日、徹夜+朝から5時間のハード・ワークをこなしてきてるので、
眠気を押さえるのがかなり大変なんすよね。
しかも、昼の部が終わった後、けっこう時間があったので、
晩飯を食べてさらに眠くなる条件が揃っていた感じ。


しかし、指定席と言えども、パイプ椅子なんでちゃんと寝ることもできず、疲労はピークに。
ついには、「ああ、どっかで横になりたい」と真剣に悩み始める始末。
こんなことなら、立ち見席にしとけば良かった。
それなら眠気に襲われることもなかったかも知れない。


結局、セロニアス・モンクの途中で席を立ち、売店でビールを買う。
「余計に眠くならないか?」という声も聞こえますが、
アルコールを摂取すると眠りが浅くなる体質なので、
軽く飲んだ方が寝ずにすむかな、という判断ですな。


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が、残念ながら、次のハービー・ハンコック・カルテットも、
セロニアス・モンクと同じくらい難解だったんだな、これが。
演奏に緊張感があって、ドラムのブライアン・ブレイドがメチャメチャ上手くて、
その辺りは流石だなと思ったんだけど、なによりもハービーのヘンな動きが一番印象的。


ウェイン・ショーターに関しては、
ウェザー・リポートの人でしょ? 8:30っていうライヴ盤とかBlack Marketは好きっすよ。
 あと、スティーリー・ダンのアルバムでサックス吹いてる・・・・」
ぐらいの認識はあったものの、今回の演奏はほとんど印象に残っていない。
会場を見渡したところ、本当にジャズが好きな人は半分もいなさそうな感じだったので、
多くの人が僕と同じぐらいか、それ以下の理解度だったんじゃないかな・・・・。
で、とにかく眠くて眠くて・・・曲が終わった瞬間に飛び起きて拍手する、
みたいなことが多かった。すみません。


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で、最後はハービーが仕切るとんでもないメンバーでの大セッション大会。
まずは、リール・ピープルが回すハウス系のビートからスタートして、
ハービー・カルテットのメンバーに、TOTOのルーク、サイモン、ペイチが登場、
その後はいろんなメンバーが参加しつつひたすらジャムる、という興味深い内容だった。


このメンバーが同時にステージに乗っているのは凄いなあ、と思うだけで見入ってしまって、
曲がどうのこうのではなく観ていて飽きない、よくわかんないけど楽しい、って感じ。
個人的には、いつもながらのルークのギターとドラムの2人の掛け合いが特に印象に残ってる。
とにかく濃ゆかったなあ。


帰りの電車の中では、
いつもみたいにiPodに入っている曲をいろいろシャッフルしたんだけど、
しっくりくる曲がまったくなくて、結局聴くのを止めてしまった。
いいライヴを観た後はいつもそうだから、この時もそうだったんだと思う。
そういうことにしておこう。